史跡 纒向遺跡の3Dモデルを用いた魅力発信事業

取り組み紹介

史跡 纒向遺跡は初期ヤマト王権成立の地として注目される遺跡です。発掘調査でみつかった大型建物群は整備が行なわれ柱の一部を復元しているものの、上部構造は看板説明のみで、建物の様子やスケール感が伝わらないという弱点があります。そこで本事業では、史跡 纒向遺跡で発見された大型建物群の3Dモデル(高精細CG)を制作します。来訪者自身のスマートフォンなどを通して復元建物を現地で閲覧し、建物の様子やスケール感が体感できるようにしました。


〈第1回目 進捗状況〉
進捗状況

11月下旬にプロポーザルにより業者選定、詳細な打ち合わせ後、12月8日に委託契約を結び制作作業に取り掛かっています。1月下旬ごろに作成したCGを専門家の先生を交えて、中間チェックを行う予定です。(令和4年1月時点)

監修者と打ち合わせを行い、学術観点から史跡 纒向遺跡の大型建物群3Dモデルを検討しています。


コンテンツに使用する現風景の撮影を行っています。


史跡 纒向遺跡の現地にて、コンテンツの体験ポイントを仮データを見ながら調整しています。


大型建物群3Dモデルの進捗状況。監修者のアドバイスを受け、階段などの細部の仕様変更、全体的な色彩などの調整を行っていきます。



〈第2回目 進捗状況〉
進捗状況

12月に委託契約を結び、2月下旬に専門家の監修を経て大型建物群の3Dモデル(高精細CG)を制作しました。その後、CGを公開するためにwebサイトを作成し、遺跡の概要や発掘調査成果などの説明を追加しました。3月よりQRコードを現地に設置し、公開試験運用を経て、本格運用にいたっています。(令和4年3月時点)

現地でのQRコード設置状況です。3か所に設置し、訪問者の携帯やタブレットでQRコードを読み込めば、専用webサイトにアクセスできます。


纒向遺跡や大型建物3Dモデルを公開するwebサイトのトップ画面です。纒向遺跡出土の弧文円盤をデザインに使いオリジナルロゴを作成しました。


遺跡訪問への導入部である最初のポイントでは、纒向遺跡の概要説明を作成しました。


詳細な説明をしたいテーマではさらに深掘り解説をつけています。市のマスコットキャラクターであるひみこちゃんと学芸員の会話形式でわかりやすい仕組みにしました。


大型建物3Dモデルを360°撮影した現風景の中に表現し、訪問者が体感できるような仕組みとしました。


発掘調査時の成果を解説するポイントも設置しました。