世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の魅力体感事業

取り組み紹介

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、「神宿る島」を崇拝する伝統が古代東アジアの活発な対外交流の中で発展し、今日まで継承されてきた貴重な遺産群として、世界遺産に登録されました。
本事業では、高精細複製技術を用い、古代東アジアの交流の物証である沖ノ島から出土した祭祀遺物のレプリカと、古代の新原・奴山古墳群の模型を作成。併せて、古代祭祀遺跡の変遷と古墳が築かれた時代背景の多言語解説ブースを造作しました。

事業経過と今後の取り組み

国宝「福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品」の展示用とハンズオン用の高精細レプリカを作成。実際に触れたり、写真撮影ができる展示により、遺物の魅力を親しみやすく伝えることが可能になりました。
国指定史跡「津屋崎古墳群」は、新原・奴山古墳群の高精細模型を作成。解説パネルと併せて現在の様子と比較しながら鑑賞できる展示を整備しました。
今後の取り組みとして、緊急事態宣言に伴う施設休館や感染症対策による制作物への接触の一部制限などの課題はありますが、イベント等と合わせて活用していく予定です。(令和3年11月時点)

ハンズオン用(三角縁神獣鏡)

沖ノ島の祭祀が国家的に行われたことを伝える王権とのつながりを示す鏡です。当時の姿を再現した高精細なハンズオンレプリカでは、顔を映し、精良に鋳造された文様に触れることで、当時の高い技術が体感できます。