
積翠庵
茶室「積翠庵」(せきすいあん)は松村宗悦(寛政3~安政2)によって、表千家の茶室「不審庵」(重文)を模してつくられたもので、伊藤邸庭園を読み解く際の重要な席になります。
越後の豪農・伊藤家の邸宅であった北方文化博物館(登録有形文化財)は明治20年代の近代和風建築です。来場者にとっては関心の高い木材や建具ですが、茶室など、保存を理由に非公開とせざるを得ないエリアがあります。そこでVR技術を用いてその空間へ入れる疑似体験ができるコンテンツを作成しました。
VR映像には、重要な茶室である三角形の茶室「三楽亭」や、庭園内にあり伊藤家の茶会で使われる「積翠庵」「佐度看」だけでなく、「上湯殿」や「庭園」の奥の景色など通常みられないエリアの様子も収録しています。映像は常設の公開動画として利用しており、実際の施設への立ち入りなしに、越後の巨大地主が遺した建築の妙を伝えることが可能になりました。今後は、インバウンド向けに英語のキャプションや案内を充実させる予定です。(令和3年11月時点)
茶室「積翠庵」(せきすいあん)は松村宗悦(寛政3~安政2)によって、表千家の茶室「不審庵」(重文)を模してつくられたもので、伊藤邸庭園を読み解く際の重要な席になります。